スポーツビジネス後進国、日本

バスケ

現在日本は先進国の中でも最もスポーツがもたらす価値を過小評価してきた国です。
世界のスポーツ市場の規模は平均2005年の465億ドル(約4兆円)から2017年に909億ドル(約9兆円)と約倍近く成長し、アメリカでは50兆円(5000億ドル)の市場規模があるのに対し、日本のスポーツ市場規模は7兆円から、5兆円へと縮小しているのです。

日本的な考えが縮小へと追い込む…

原因としては、これまで日本はスポーツをビジネスとしては捉えてこず、スポーツやったって将来何になるの?とスポーツだけで生活はできないという考えや、スポーツがもたらす価値について深く考えてこなかったことが原因です。どちらかというと、日本でいうスポーツとは教育の延長線上にあり『スポーツで稼ぐなんておこがましい』そんな風潮が根付いていました。

スポーツで食べていくというと多くはスポーツ選手をイメージしますがスポーツ選手になれるのは一握りであり、これまでのスポーツ経験を活かした働き口がそもそもほとんどなく、今まで培われた経験や知識が無駄になっていく、宝の持ち腐れ的な状態が長く続いています。

スポーツ選手の場合、引退した後でも現役中でも自身で今まで築き上げてきた経験や知識をビジネスにつなげたくても、『どうしたらいいのかがわからない。』という事例が多く見受けられます。なぜならスポーツ以外のスキルを身に付ける機会が少ないためです。例えば、現役時代に申し分のない成績を残した選手でも引退した後に自分で開いた教室になかなか人が集まらなかったり、高校や大学までスポーツをやっていたのに、その先スポーツに携われる仕事の窓口が狭くツテがなければ入れなかったりします。そもそもスポーツ業界で働く人自体が多いわけではないですが、チームや関係する企業自体も、いったいこれからどんな人材が必要なのかがまだわかっっていない気がします。
結局のところ、自分の名前だけで今後の人生を生きていけるような選手は一人二人ぐらいで、幼い頃から何年という歳月をかけて技や知識をつけても報われないという状況になってしまっているのです。
エンジニアの方には少々失礼な言い方かもしれないけど、1、2年死ぬ気でやって給料1000万ほどの価値がつくのに、スポーツでは十何年やってても価値があまり上がらないなんて悔しくないですか?

スポーツの圧倒的な価値

スポーツには人を豊にするという素晴らしい価値があります
選手もコーチもスタッフもまたスポーツに関わる全ての仕事が立派な仕事でありもっと評価されるべきです。
一つの事例として
平成13年6月大阪教育大付属池田小学校で不審者が刃物を持って暴れ、数名が殺傷されるという痛ましい事件がありました。心身共に大きな傷をおった子供たちは、ほとんど笑顔を見せることはなくなったそうです。しかしそれを知ったJリーグガンバ大阪の選手達は、事件に会った子供達がサッカーを通して元気になって欲しいという思いから、サッカー教室を開きました。児童は一緒にサッカーで遊ぶことで、笑顔を取り戻したと言います。
そしてこの話には続きがあり、当時、池田小の児童だった女性があの時の恩返しをしたいと、何年後かにガンバ大阪のスタッフとして加わったのです。

こう言った連鎖的な、ポジティブな繋がりを作るのもスポーツであり、選手に限らず今までの経験を生かせるというのは自身の努力が報われる瞬間でもあります。

今後の日本スポーツ業界

現在、オリンピックの影響も手伝って、日本のスポーツ市場規模を2025年までに15兆円まで引き上げるという目標が発表されました。
スポーツへの国の予算も増えさらにSNSなしではビジネス展開がありえない時代になってきています。今後スポーツをきちんとビジネスとして捉えることができる個人の市場価値は非常に高くなっていきます。
今までは、選手のスキル向上のためにデジタルや新しい技術を活用して強化することが焦点に置かれ、鶏が先か卵が先かと思われていましたが、選手がどれだけレベルアップしても見てもらえなければ意味がなく、同時並行で選手、ファン共に盛り上げていくことが大切です。
マーケティングとスポーツ、データとスポーツ、動画編集とスポーツなどスポーツ業界に必要な人材はどんどん増えてきています。
選手も自身のスポーツスキルに合わせていかに世の中の変化に敏感になり、ビジネススキルを上ていくことができるかが確実に、選手として価値を上ていく焦点になっていきます。

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