勝つことがファンを惹きつけるのか?

バスケ

スポーツの世界で勝つというのは、最も重要なテーマであり今後も変わることはないでしょう。
多くのチームは、試合でのチケットや放映権・スポンサー料で収益を得て、選手の能力向上のために強化費を使い練習環境などを整えます。
なぜなら強い選手やチームを作ることができれば、ファンを魅了して観客も増えチケット・グッズの売上につながるからです。
これがスポーツビジネスの理想的なサイクルであり、日本バスケットのどのチームも必死で目指している形でしょう。
しかし、今後永続的にこのサイクルを回していけるチームなんて1つもありません。

強さは魅力の1つにしか過ぎない…

なぜチームは勝つためだけに費用をかけてはいけないのでしょうか?
それは勝つ目的の最終ゴール、『優勝』を手にして強さをアピールできるのはたった1チームだからです。
バスケットの世界で言えばB1リーグの場合、現在20チームが所属していますが各カンファレンスの上位チームが毎年優勝争いをしており、簡単に予想はできません。
女子の場合また違った問題があり、1チームがあまりにも突出して強く11年連続優勝を果たしているほどです。この場合、他のチームが強さをアピールする機会が少なくなってしまいます。
あらゆる厳しい練習を乗り越えるために、他のチームより多額の強化費をかけても、高い報酬でスター選手を獲得してもスポーツには必ず勝敗がついてきます。さらに怪我という自分ではコントロールしきれないことも影響してくるスポーツビジネスにおいて、『勝つために』費用を集中させるのは危険な賭けでもあり、得策とは言えません。

マンチェスター・ユナイテッドの例

例えば、イングランドのプロサッカーリーグ『プレミアリーグ』に所属するマンチェスター・ユナイテッドには金融事業を行う関連会社があります。
チームのブランド力をうまく活用して、銀行やクレジットカード・住宅ローンなどのビジネスをいこなっているのです。
クレジットカードではポイント還元の一つとして、数組がチームの練習に招待されるなどファンであれば利用したくなるような施策が用意されています。住宅ローンであれば大きな金利に差がなければ、チーム関連の会社からかりたいファンも多いはずです。
このように、スポーツ×αで新たな価値を創造して提供する経営が安定した収益を生み出し、チームの成績とは関係なく『勝たなくても稼げる』仕組み作りが今後のスポーツビジネスには必要です。

自チーム・自分の強みは何か?

金融事業を作るのは、現在日本で活躍するプロチームであっても、企業チームであっても簡単にはマネできません。『勝つ』ことだけに注力して投資をせずに、どうしたら継続的に安定した収益を生み出すことができるのか?が悩みどころだと思います。これはチームだけの話ではなく、個人が1番強いとされる現代において、選手、元選手、経験者においても今後スポーツで稼ぐのであれば誰でも理解しておかなければならない考え方があります。
まずは、大前提として自身の魅力を向上していかなければいけません。
他の人にはないような自身の強み、魅力を理解して継続して発信していく事が重要で、ファンに感動や興奮を呼び起こさせる『共感してもらえるストーリー』を持たなければいけません。
『並大抵な努力だけではこの舞台に立てなかった』『このチームにはこんな歴史があった』『大きな夢は叶わなくても、今までの経験を活かして好きなことで稼いでいる』など思わず応援したい…と言いたくなるようなストーリーを『SNSを使って』発信していく事でファンの獲得に繋がるのです。
そして利益を創出したらまた魅力向上へ投資して、ファンを獲得し利益につなげる…このサイクルが安定して初めて勝つためのチーム強化へ良い投資ができます。
個人であれば、自身に人が集まるから利益が生まれるわけです。
人が集まるところにお金も集まる。この原則はスポーツであろうと他のビジネスであろうと何も変わりません。

現在人々の消費思考は”モノ”消費から”コト”消費へ変わっており、スポーツは究極の”コト”消費です。スポーツで得た『楽しい』『感動』『頑張ろうと影響を受ける』などといった体験が提供できるか?これがスポーツビジネス成功への必須条件になるのです。

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